東北地方太平洋沖地震で被災し暫定復旧である東北新幹線の本復旧工事が進み9月23日から通常運転になることなりました。

 JR東日本プレスリリース

 3月11日の被災から半年で完全復旧、いかに今回の震災による被害が大きかったかを感じさせます。

 関係各位の復旧へのたゆまない努力に敬意を表したいと思います。


 その反面、常磐線は原発事故で、大船渡線、山田線など三陸海岸線を走る各線の復旧は、被災が比較的軽微(軽微と言っても橋梁流出とか甚大ではありますが、他の線区と比べれば・・・。)かつ沿線住民の集団移転の予定がない八戸線が来春の全線復旧を目指すとやっと発表になりましたが、他の線区の復旧は依然として未定。。。

 これも、震災から半年近くなるとうのに、国として復興方針が定まっていない事に尽きると自分は思います。

 確かに今回の震災は、未曾有の国難であることは誰もが認める所でありますが、だからと言って、それで復興が遅れることは許されるものではありません。
 規模が大きいが故、余計に国は基本的かつ具体的な方針を迅速に定め、自治体に対して具体的な復興策を検討するように指示すべきだと思いますが、肝心な国が・・・。がれきの処理すら国で満足な方針が示されたのはつい最近。。。これでは、被災者が希望を持てるのはいつになるのか?
 残念ながら復興の足かせが、国という何とも皮肉な事態に。。。

 常磐線を除く三陸各線の復旧計画が固まらないのは、自治体が復興方針を定められないから、集団移転の予定があるかどうかが定まらず、集団移転したあとの土地に鉄道を今までの所に通しても意味ないですからね?

 自動車社会になったとはいえ、三陸地方の方にとっては、鉄道は特別なものであります、その復旧見込みが公表できる事は、復興に向かったと感じさせる一つの目安になると思いますので、一日も早く国は、基本的かつ具体的な復興方針を定め、自治体の復興計画を立てる手助けをしてほしいと思います。

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