先日、発生した中国高速鉄道脱線転覆事故原因について、上海鉄道局関係者の言葉として信号システムに重大な欠陥があると発言したみたいです。

***** 以下 転載部 *****


<高速鉄道脱線事故>信号機に設計上の重大な欠陥、誤って「緑」に―上海鉄道局
Record China 7月28日(木)12時23分配信

28日、中国国営メディアは、浙江省温州で23日に起きた高速鉄道の追突脱線事故で、事故のあった区間を管轄する上海鉄道局の話として「信号設備に設計上の重大な欠陥があった」と報じた。写真は事故現場。

2011年7月28日、中国国営新華社通信(電子版)は、浙江省温州で23日に起きた高速鉄道の追突脱線事故で、事故のあった区間を管轄する上海鉄道局の話として「信号設備に設計上の重大な欠陥があった」と報じた。

同局の安路生(アン・ルーション)局長の話として伝えられた。同局長は国務院事故調査グループが温州で同日開いた全体会議で、「信号設備に設計上の重大な欠陥があり、落雷による故障が発生した後、本来は『赤』になるべきところが『緑』になってしまった」と報告した。欠陥が判明した信号機は「北京の某研究設計院」が設計したもので、2009年9月に導入されたものだという。

また当時、信号の誤りに係員が気付かなかったことについては「安全意識が足りなかったと思う」と認めた上で、「係員が新しい設備の構造を十分に理解していなかったため、迅速に対応できなかった。当局が職員に十分な研修を施していなかったことが露呈した形だ」との見方を示した。(翻訳・編集/NN)

***** 以上 転載部 *****


 時速200キロ以上の高速で運行する中国高速鉄道にも日本でいうATC(自動列車制御装置)に相当する信号システムが構築されている様ですが、それに重要な欠陥が。。。
 となれば、安全にかかわる重要かつ深刻な問題であり直ちに問題の信号装置を使用している路線は運行停止すべきであると思うのは自分だけではないはずですが、報道からはこれらの路線の運行を中止したという話は見受けれず。。。

 おまけに、新システムを運用する係員が気づかなかった事に対して、「安全意識が足りなかった」と『安全軽視』をあっさり認めた上で、係員に対する教育も十分でなかったという事です。

 ま、ドイツに運転技術を研修に行った先遣隊の職員について、普通なら半年以上必要な研修カリキュラムを10日で覚えて来なさいと、無謀な計画を打ち出したとされる中国共産党ですから、今更何も驚くことはありませんが、安全面に問題があると認識した上でですら運行を続けている言うのは、もう鉄道事業、いや国民の生命や財産を脅かす行為を放置していることを考えると国家の運営すら行う資格すらないと思います。

 一時的な混乱は生じるのは覚悟の上、一度、高速鉄道の運行を中止し、信号システムを始めとして、全てのシステムについて異常が発生したとしても全て安全側に働くかどうかの再検証をすべきだと思います。

 同時に、中国の高速鉄道技術は世界一だとほざいた役人には、事故を真摯に受け止め、世界・中国国民に対して謝罪し、先人に真摯な態度で教えを受け、安全な鉄道輸送に尽力して欲しいと思います。

 とはいえ、メンツの国だから、それもできないでしょうが。。。

 それが、できなければ中国はアジアの中で本当の意味で大国にはならないと自分は思います。

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